六甲ファッション美術館でやっている「BOROの美学」展へ。
涙がでました。
ちょっと暗めで良かったです。
田中忠三郎さん。
「ああ、こんなに布きれを大事にして、粗末にしないで、いのちあるものとして大事にツギハギしたんだなと。感激しましたね。涙が出ましたよ。こんなにモノを大事にする人たちがね、この雪国、青森にいたんだと」
「もののかたちの美しさというよりは、人の心のやさしさと美しさを感じるんですよ、切れ一枚が芸術作品にならないけど、これに掛けた思いのおばあちゃんが美しいんですよ、心が。わたしはじいちゃん、おばあちゃんのしわを見てればね、あーこれが人生の節目に生きた人たちの刻みだなと、BOROを見るみたいなやさしさを感じますね」
なぜ こんなにも襤褸に惹かれるか・・・その答えの展示会でした。
行ってよかった。行かなきゃダメでした。
亡母が 死ぬ前にもう一度行きたい場所は 青森って言っていた事を思いだし
そして襤褸と出逢って あたらしい洋服が全くほしくない理由が
少しわかりました。
自分自身ですら 何故だかは わからなかったのに・・・・。