18世紀~19世紀初頭頃に
僅かだけ生産されていた トワル・ド・ジュイ。
とても珍しい手で 以前出逢ったピケのパッチの一部分に使われていて
その成り立ちがあんまり良かったので ずっと探していました。
(実際に見たのは 自分が買ったそのピケの一部だけで
ミュゼや持っている本でも まだ探し切れていないのです。)
メダイヨンの神話モチーフの意匠も そのひとつひとつが1枚の絵画の様なのですが
メダイヨンの周囲の染めがジュンヌなのです。
2世紀前の布なので 表面のジュンヌは 消え入りそうな風情で
手で触れると 色が無くなり その次に布が泡となってこの世から消えて
しまいそうな そんな感じのする布。
裏の黄色だけがしっかり残っていて
サフラン・ジュンヌの色目がちゃんとわかります。
まだまだ出逢った事の無い布・知らない布はいっぱいあるのですね。