ラングドックやプロヴァンスの小麦の事を フランスの図書館で調べると
必ず出てくる単語が「confraternita=兄弟会」。
長男と次男と末っ子の大家族で組織している 仲良し兄弟会じゃ無くって・・・
ぜんぶ省いて簡単に言うと 共通の守護聖人を信じる俗人の宗教的社団のことで
中世アヴィニョンにあったパン屋兄弟会は特に有名で 中世の本にもたくさん
出てきます
アヴィニョンのパン屋兄弟会の守護聖人は聖オノレ。
パリの目がちかちかするブランド通りの サントノレや
お菓子の名前にもなった聖人です。
↓これこれ。アヴィニョンに残っている聖オノレ。
この16世紀の刺繍をよくみると confraternita(兄弟会)のイタリア文字
の刺繍が施されていたのです。わ~い。うれしいなっ
お粉のことを調べていたら パンじゃ無くって刺繍が呼ばれて飛び出て
ジャジャジャジャ~ンって感じでしょうか。うふふ
特にイタリアは 中世の手刺繍の技術が盛んでしたし
中世のフィレンツェでは兄弟会が特に盛んでメディチ家もかかわっていたので
この時代の兄弟会の富裕層が注文主であってもおかしくないのです。
聖人がわかれば 兄弟会も特定できると思って 色々調べたのですが
私の力では ここでフィニ。